玄関

心の持ちようとはいえ、どういう訳か出る時は出る時で抵抗があり、入る時は入る時で抵抗のあるもの。所詮男は異邦人。

友達

こちらではそう思っても向こうではそれほどには思っていない関係。または逆の関係。それほど微妙。決して問うたりしないように。

スリッパ

いつもは使いもしないのにお客様が来ると時にはいつのまにか現れるもの。あるいは、いつもははいているのにお客様が来るときにいつのまにか消えるもの。

踏切

いつもは閉まっていて人も車もイライラしながら待つもの。開いている時は人も車も通らない。

マラソン

42.195km、死に行くことと読める距離を命を削りながら走ること。ほとんどマゾまたはサド的陶酔状態になり、その味を忘れられず出走を繰り返す。

携帯

どうしてもつながって欲しい時にはつながらず、どうでもいい時には感度抜群でつながるもの。あるいは自分の出たい時には出て、出たくない時は出なくてもいいもの。

おばさん

スーパーポジション。何をしても何を言ってもおばさんならと許される縦横無尽・前線突破的なオールマイティな状態。だいたい40歳くらいからその状態になるが、最近は若年化しまた意識してあえて振舞う傾向にある。

几帳面

何をするにしてもそのスピードについて行けない人が得意とする言い訳。その割には出来上がった内容がたいしたものでないことが多い。

試験

本来の自分の力はこんなものではない、本番に弱いだけだと自分にいい聞かせながらも同じ結果を繰返すこと。

映画

存在感だけで見せた大いなる木偶の坊がいなくなり小さな木偶の坊ばかりになったため、トリッキーな筋や派手なアクション・マンガチックなCGで見せるようになっった映像。技術的には進歩したが、映画的には退廃した。